【人体の感受性】
「1.」の説明で上記いたしましたように、多くの人の感覚では、1ミクロン程度以下の細さが必要となります。
先端の太さが2ミクロンを超えてくると、9割のかたは、皮膚表面のちくちくする痛みを、程度の差こそあれ少なからず感じることになるでしょう。
一瞬感で皮膚を貫くことを、切皮と言いますが、これは2ミクロンならば、何とか痛みを抑えることは技術的に可能です。
しかし、治療は筋肉の部分にも及びます。
体内に刺入された鍼の操作は、丁寧さを要求されます。
たとえ、ゆっくりとした動きでも、先端が2ミクロン以上になると、多くの方が、程度の差こそあれ痛みを感じるようになります。
そうなると、患者さん達は、痛みにより、筋肉の過緊張を引き起こしてしまい、治療は制限されることになります。
私の経験上でも、この僅か、1ミクロンの差が、治療に非常に大きな影響を出してしまうことが、わかっています。
このことに関しては、下記の生理学的観点からの説明で、容易にご理解いただけることと思います。